加瀬英明のコラム
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  皇位の安定的継承へ 皇室典範改正を
    Date : 2019/06/07 (Fri)
 4月に都内で講演した時に、私は「天皇が日本の美徳を代表されているのに対して、政治家が悪徳を代表している」といった時に、和田政宗参議院議員が前列に座っていられるのに気づいて、「ごく少数の政治家を除いて」と、慌てていい直した。

 和田議員はNHKのアナウンサーとして知名度が高いが、皇室の崇敬者として、天皇を戴く日本の国柄を守るために、国政の場で先頭に立ってこられた。7月の参院選挙の改選に当たって、全国区から立候補されている。和田先生にぜひ投票していただきたい。

 天皇は2000年以上にわたって、日本の文化の原型を守ってくださってこられた。天皇は美徳を代表されてこられたからこそ、日本の民族意識のもっとも底にある要(かなめ)になってきた。

 日本国憲法は、天皇の地位が「主権の存する国民の総意に基く」と規定しているが、まさか、いま生きている国民だけを意味していまい。日本が開闢してから生きてきた、日本国民全員の総意に基くと、解釈すべきである。

 世界に200あまりの国があるが、元首の家系が万世一系といわれて、226代にわたって辿(たど)れる国は他にない。

 令和という元号が示すように、日本は天皇のもとで、国民の和を保ってきた。私たちは天皇がいない日本を想像することが、まったくできない。

 外国の王朝の出自はみな、覇者である。自由な選挙によって選ばれた首相も、覇者であることに変わりがない。天皇がいなければ、日本はまったく違った国となってしまおう。

 天皇、あるいは皇室のありかたが、その時代にあわせて変わってゆかねばならない、という声がある。

 「開かれた皇室が望ましい」とか、「皇室は国民のあいだに融け込む努力をするべきだ」という。そのなかで「庶民的なプリンス」とか、「庶民的なプリンセス」が人気を博する。

 だが、皇室を平民社会、大衆社会のなかに吸収させてしまって、よいものか。日本という国が現われてから、天皇家が変わることなく、文化の原型を守ってこられたからこそ敬われ、今日まで続いているのではないか。

 皇室の人気を芸能人の人気と、同じように考えてはなるまい。芸能人の人気は上がったり、下ったりする。

 天皇家は日本と世界の幸せを真摯に祈られる宮中祭祀を守られ、徳の手本として存在してくださっているから有難い。

 平成最後の年の4月に、天皇皇后両陛下が伊勢神宮に行幸啓された。テレビで拝したが、沿道を埋めた群衆のなかの中年の女性が、記者の質問に答えて、「もったいない」と語ったのが、国民感情を現わしていると思う。

 私は皇嗣殿下となられた秋篠宮殿下が、平成元年に礼宮であられたが、昭和天皇の諒闇(りょうあん)中に婚約された時に、皇室の将来について深い不安をいだいた。まだ、兄宮の御婚約が決まっていなかった。一般の家庭でも喪があけていないのに、急いで祝い事を決めないものだ。秋篠宮家のお二人の内親王殿下の奔放なお振舞いや、「一個人として」というご発言も、皇室のありかたにそぐわない。

 秋篠宮家の悠仁親王殿下が、皇位継承者第2位となられた。このままゆくと、悠仁親王がお一人だけになって、お世継が絶えて、皇統を維持することが危ふくなる。
 
 先週、私の小学校の同級生のM君から、手紙を貰った。
「天皇家の将来を考えると、心配です。このままでは先細りになって、絶滅危惧種です。皇統の男子を残り少ない宮家の養子とするよう、皇室典範を改めるべきです。このままでは、全ての宮家が消滅してしまいます」

 まったく同感である。占領下で臣籍降下を強いられた旧宮家の男子を、皇籍に迎えるべきである。

 どのような社会も、その国の伝統文化によって、支えられている。


  令和は未曽有の危機の御代だ
    Date : 2019/06/07 (Fri)
 令和の御代は、日本にとって未曽有の危機をはらんでいる。

 トランプ政権はかつて東西冷戦下、レーガン政権がソ連を崩壊させたように、中国の共産体制を倒すことを決意している。米中関税戦争は、その入り口でしかない。

 中国が世界に対する脅威であって、中国を抑えつけようというのは、トランプ政権だけではない。アメリカ連邦議会の強い意志だ。

 中国経済が揺らいで、日本の景気も冷えきろう。10月の消費税増税は凍結されよう。

 令和の御代に、皇室の存続が問われている。日本国憲法が何をいおうと、天皇こそが国民精神の要(かなめ)となって、日本を日本たらしめてきた。

 天皇なしには日本は、中国や、韓国のような乱れた国となる。天皇が日本の美徳を代表してきたが、政治家は悪徳を代表してきた。  

 中国、朝鮮は覇者の政治文化だが、自由な選挙で選ばれた首相だって覇者だ。

 いま、今上陛下を除けば、男性皇族が3人しかおられない。世論調査によれば、女性天皇を望む声が、80%を占めている。これまで8人の女性天皇が10代おいでになられたが、全員が独身か、寡婦だった。

 女性天皇と、女系天皇は違う。女性天皇が配偶者を迎えれば、皇統が2000年以上も男系で受け継がれてきたが、初代の女系天皇となる。遺伝子学によれば、DNAは男系によってのみ、受け継ぐことができる。女系は新しい血統になる。女系は亡国を招く。

 日本は天皇を頂点として戴く、家族国家であることを誇ってきた。日本を日本たらしめてきた家族制度が、崩壊しつつある。子孫を残すことが家の目的であったのに、「家」は住宅を意味するだけの言葉となってしまっている。

 社会が物質的に豊かになると、地域共同体や、集団を形造っている固い絆や、家族の結びつきが弱まって、個人が社会の主人公として、もっとも大事にされる存在となる。

 私たちは個人が崇められている、まったく新しい社会に生きている。個人の欲望をみたす金(かね)が、人と人を刹那的(せつなてき)に結んでいる。

 金(かね)には心も、情もない。伝統的な心の絆が力を失うと、家族愛も、愛国心も失われる。

 かつて企業は、家族といわれた。会社を家族として見なくなったために、正社員に替って、使い捨ての不正規労働者が働く場となった。愛社心も、愛国心も同じことだ。


  憲法改正が実現する日こそ、主権回復の日となる
    Date : 2019/06/03 (Mon)
 4月28日に、都内で「主権回復記念日国民集会」が行われて、私も弁士の1人として登壇した。

 この日は、日本がサンフランシスコ講和条約によって、昭和27(1952)年に独立――主権を回復した日に当たる。

 これまで、私はこの日の集会に参加したことがなかった。というのは、アメリカ軍による占領下で強要された憲法があるかぎり、日本が独立国として主権を回復したと思えないからである。

 現行の日本国憲法は前文の冒頭で、「日本国民は(略)政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とうたっているが、「政府」というのは、日本の政府のことである。

 私は日米近代史の研究者として、先の大戦はアメリカ政府の行為によって起ったと信じているが、この前文は不当なことに戦争の咎を、日本だけに負わせている。

 憲法第9条『戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認』では、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は」「永久にこれを放棄する」「陸海軍とその他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」と述べて、日本の主権を否定している。

 猛禽猛獣がうろつくジャングルである国際社会で、日本を赤子の生け贄のように放置しておくと述べているのだ。ここの「武力による威嚇」は、「武力による抑止力」と読むべきである。

 私は集会で登壇して、「残念だが、この憲法があるかぎり、日本が主権を回復したとはいえない」と、訴えた。憲法を改正した日を主権を回復した日として、祝いたい。

 現行憲法は日本国民に、国家権力が悪であり、戦うことがどのような場合においても、悪であると思い込ませてきた。だが、どのような国家も、国民の負託に応えて権力を行使するし、国民の生命財産と独立を守る必要に迫られた場合に、戦うものだ。

 いうまでもなく、権力は悪ではない。自国を守るために戦うことが、悪であるはずがない。日本は国旗、政府があっても、国家としての要件を満たしていない。

 それなのに、いったいどうして日本の主権を否定する、憲法の名に価しない憲法を、今日まで戴いてきたのだろうか。

 私は現行憲法を“偽憲法”と呼んできたが、どうしてこのような重大な欠陥がある憲法を、今日に至るまで改めることがなかったのか、理解できない。

 多くの国民にとって先の敗戦は、男であれば戦勝国によって睾丸を抜き取られたか、女であれば強姦されて、処女を失ったような強い衝撃を受けて、なすことを知らず、自暴自棄になってしまった。

 そのために、自己を社会からはずされたアウトキャスト――除(の)け者とみなして、はずされた者だから何をしてもよい、何も責任がないという自虐的な態度をとるようになってしまったとしか、思えない。

 日本はまるで不良少年か、不良少女のような国になってしまったのだ。自棄(やけ)になって、自分に対する責任を負うことも拒んでいるのが、護憲派の本性なのだろう。

 護憲派を更生させなければ、日本が亡びてしまおう。


  自衛隊機事故で得た違和感 憲法に自衛隊を書き込むべきだ
    Date : 2019/05/21 (Tue)
 4月に、わが航空自衛隊の最新ステルス型F35戦闘機が、三沢基地から訓練飛行中に、青森県の日本海沖合で墜落する事故があった。

 はじめの報道では、パイロットが40代の2佐(国際的呼称では中佐)ということだった。尾翼が発見され、殉職した隊員が41歳の操縦幹部で、姓名が公表された。

 最新鋭の戦闘機パイロットが40代だったのは、自衛隊員の高齢化が進んでいるからだ。

 高齢化が、陸海空三自衛隊を蝕んでいる。

 列国のジェット戦闘機のパイロットは、30代で引退するものだ。

 若者が自衛隊に応募しないために、自衛隊は定員に満たず、陸上自衛隊をとれば15万人の定員に対して、13万人しかいない。中隊長は旧軍では20代か、30代だったが、陸上自衛隊では定年直前の48、9歳が、珍しくない。

 高齢化は、深刻だ。三自衛隊を年齢の樹に見立てると、幹部(国際的呼称では将校)、曹(下士官)、士(兵)のうち、曹ばかり異常に多いために、腹が突き出して、体を支えるべき脚が細い。

 このために、自衛隊は応募の年限が28歳だったのを、昨年から32歳に引き上げるかたわら、体重の制限も外した。

 それと並んで、防衛省は女性自衛官を増すことによって、補おうとしている。

 大手の保険会社が毎年行っている、青少年が憧れている職業の調査によると、警察官は入っていても、自衛官が入ったことが一度もない。国民の国防意識が弛緩しているのだ。

 私はF35戦闘機が洋上で遭難した直後に、三沢市の種市一正市長が搭乗員の安否を気づかうことも、殉職に哀悼の意を表することもまったくなく、陸地における墜落の危険のみを危惧して、飛行再開に反対したことに唖然とした。

 これも、憲法に自衛隊が書き込まれていないからだ。

 もし、国軍であったとしたら、市長が国民の一人として、このような非礼を働くことができただろうか。

 岩屋防衛大臣が、今回の訓練中の事故について陳謝したが、陳謝する必要があったのだろうか。広報として必要であるならば、大臣ではなく、航空幕僚長か、制服の幹部が行えばよいことだ。

 日本を取り巻く国際環境が厳しいものとなっている時に、自衛隊を鵺(ぬえ)のような存在にしたままでいることは、許されない。鵺は伝説上の正体不明の怪獣である。

 政府は「自衛隊は軍ではない」という詭弁を、いまだに改めないでいるが、国民全員が自衛隊という呼称自体が欺瞞であることを、よく知っていよう。

 江戸時代に、禁酒を強いられていた僧侶が、般若場といって誤魔化し、四つ足を食べてはならなかったので、猪を山鯨と呼んで、兎を鳥だということにして、いまでも1羽2羽と数えるようなものだ。

 自衛隊の存在を認めたうえで、応援している国民の大多数が、「普通科」(歩兵)「特科」(砲兵)「対地支援機」(攻撃機)「運用」(作戦)をはじめとする、謎めいた“自衛隊特殊語”を、理解できないでいる。

 いうまでもないことだが、自衛隊と国民、軍と国民は一体でなければならない。

 一日も早く、継子(ままこ)となっている自衛隊を憲法に書き込み、国民の実子にしなければならない。


  「令和」の御代にこそ憲法改正を期する
    Date : 2019/05/10 (Fri)
 早春に80代の親しい婦人の夫君が、長い闘病生活の後に亡くなった。医師だったが、歌人でもあった。

 私は悲嘆に暮れる夫人に、万葉集の一首の「行く方なき空の煙となりぬとも 思ふあたりを立ちは離れじ」を手渡して、慰めた。私は万葉集に親しんできた。皇子が恋した娘に先き立たれて、口ずさんだ歌である。

 4月1日に、新しい元号が発表された。万葉集が出典だった。私は日本の歴史ではじめて、元号を中国の漢籍ではなく、国書から採ったことを、何よりも喜んだ。

 明治は文明開化とともに、日本化の時代だった。天皇は江戸時代が終わるまで、即位礼に真紅の大袖に龍の縫い取りがある中国服を、召されたものだった。

 平成が200年ぶりの御譲位によって、終わる。私は平成を占領下で強いられた憲法を、改められなかったことによって記憶しよう。

 私は今上陛下が3年前の8月8日に、テレビを通じてお言葉を読まれたのを、謹聴した。

 ご高齢によってお疲れになられたから、譲位したいと訴えられた。

 私は月刊『WiLL』誌に、「これは天皇によるクーデターだった。明治天皇によって定められ、現憲法下で継承されている皇室典範は、天皇の譲位を認めていない。お言葉のなかで、皇室典範が定めている摂政制度を斥けられたが、天皇が法を改めるよう要求されることは、あってはならない」と、寄稿した。

 NHK社会部の記者がインタビューにきたが、私は「天皇のお言葉は憲法違反だったのに、どうして護憲を日頃説くNHKが、憲法違反のお言葉を放送したのか」とたずねたが、答がなかった。

 私は現行憲法を国際法に違反した、正統性がない「偽憲法」と呼んできた。

 現憲法には、多くの重大な瑕疵(かし)がある。なかでも、天皇を「象徴」として、国民より下に置いているのは、日本が歴史を通じて守ってきた伝統を歪めている。

 国会は一昨年6月に日本共産党を含む全会一致で、「天皇退位などに関する皇室典範特例法」を可決した。国会が天皇が現憲法の上にあることを、認めたのだった。譲位を「退位」と呼んだのは、天皇の御意志によって譲位されると、憲法に違反したからだった。

 今上天皇は英邁であられる。8月8日のお言葉によって、「象徴天皇制」を一撃で破壊されたのだった。

 陛下は聡明であられるから、その後、お言葉のなかで護憲派の反発を招いて、国論が割れないように、「象徴天皇としてのありかた」に、頻繁にお触れになられている。

 占領憲法に罅(ひび)が入ったのだった。令和の御代に憲法が改正されることを、強く期待したい。

 今日、天皇は身近なご相談相手を欠いておられる。天皇は日本の要(かなめ)であられるのに、皇居で孤立されている。
旧憲法下では、内大臣が宮内官として側近にあって、日常意見を求められたし、総理大臣以下閣僚や、軍幹部が頻繁に参内して拝謁した。

 ところが、宮内庁長官と侍従長は、全員が皇室の伝統についてほとんど無知である。

 11月に皇居において、天皇を天皇たらしめる大嘗祭が、執り行われる。

 古来から大嘗祭のために建てられ、すぐに撤去される大嘗宮の仮宮は、青い茅(かや)で葺(ふ)かれてきた。ところが、皇族のお1人が経費を節減するために板張りすべきだと、意見を述べられた。伝統についてご勉強が足りないと、お諫め申し上げねばならない。

 積水ハウスか、タマホームの建て売り住宅風では、伝統の尊厳を損ねてしまう。

 会計検査院によれば、3兆円が来年の東京オリンピックに投じられる。皇室あっての日本だが、オリンピックを催さなくても、日本は日本だ。


  万世一系の天皇が統べておられる国・日本
    Date : 2019/05/07 (Tue)
 新帝が御位を継がれたことを、寿(ことほ)ぎたい。

 御代替りが決まってから、ことあるごとに「平成最後の」といわれた。

 皇室の存在が大きなものだと、痛感した。日本国憲法がどう規定しようが、万世一系の天皇が日本を統べておられる。

 天皇こそ日本を、日本たらしめている。世界に200あまりの国があるが、元首の家系を2000年以上も辿れる国は、日本だけだ。

 いったい、126人の天皇のもっとも大きな特徴は何だろうか?

 いつも謙虚であられ、つねに国民の幸福を真剣に願ってこられたことだ。どの天皇も世界のなかで、もっとも謙虚な人であられた。

 明治天皇は「国民のうへやすかれとおもふのみ わが世にたえぬ思なりけり」と、御製を詠まれている。

 世界のどの国も、皇帝や国王は最高権力者として、誰よりも高い徳を備えていると称して、傲慢に振る舞ってきた。

 歴代の天皇は大地震や、水害や、疫病などに見舞われると、自分の徳が欠けていたために災禍を招いたことを、国民に詫びる詔(みことのり)を発しておられる。第56代の清和天皇は大地震のあとで、「百姓(ひゃくしょう)(人民)何の事ありてか、禍毒に罹(たお)れる。憮然(ぶぜん)として愧(は)じる。責(せめ)深く予(われ)に在(あ)り」と述べられた。

 天皇のなかで海外の王侯のように、贅に耽った方はおいでにならない。天皇は力や財力がなくても、国民によって敬まれてきた。

 私は皇居にあがったことがあるが、海外の宮殿が豪華なことによって、人々を威圧するのと違って、財宝のような物が一つもない。

 天皇の何よりも大切なお仕事は、皇祖神と全国の神々の天神地祇(ちぎ)と、山や川などあらゆる自然に祈られることだ。

 私は幼いころから祖母に、「八百万千万(やおろずちよろず)様(さま)に感謝しなさい」と教えられたが、八百万(やおろず)も千(ち)万(よろず)も、「無数」を意味していない。私たちは神々や、山川草木鳥獣の万象の恵みを受けている。八百万(やおろず)は日本列島の異なる風土に生きるすべての人々と、自然を意味している。

 日本国民は世界の誰よりも、「和」を大切にしている。謙虚な国民で、互いに譲り合う。私たちは行列しても、目に見えない力が働いているように順番を守るし、八年前の東北大震災の時には「和(やわらぎ)」の心を尊んで、秩序を乱す者がいなかった。

 1億2000万人もの人口を擁しているのに、国民が同質だと信じている国も他にない。

 福沢諭吉が『帝室論』(明治5年)のなかで、「帝室は直接に万機に当らずして、万機を統べ給う者なり。直接に国民の形体に触れず、其(そ)の精神を収攬し給ふものなり」と論じている。

 天皇は他の国々と違って、覇者ではない。天皇は和の文化を一身に体現されておられ、すべてを包み込む。天皇は21世紀に入っても、日本の精神的な中核でおられる。

 他の国の君主は、みな覇者の血統をひいている。今日の中国などの独裁者はいうまでもなく、民主制度をとっている諸国においても、首長は選挙に勝った覇者である。

 天皇は日本の統治者であられる。そういうと、「日本国憲法を知らないのか。憲法は国民が主権者だと規定している。国民が日本の統治者だ」といって、反論する者がいよう。
統は「ばらばらなものを一つに統(す)べる」であり、治は「治(おさ)まる」を意味する。日本は天皇がおいでになるから、一つに纏まる。


  グラムシの予言に慄然 衰弱する愛国心
    Date : 2019/04/24 (Wed)
 アメリカ鷲と中国龍が、アジア太平洋の未来を賭けて争っている。

 かつての米ソ間の冷戦になぞらえて、「第2の冷戦」といわれている。

 といって、自由主義対共産主義の抗争ではない。

 今日の中国は毛沢東時代と違って、共産主義と呼べない。
中国共産党による専制下にあるが、習近平主席の中国は「5000年の偉大な中華文明の復興」を呼号しており、独裁制とナショナリズムである中華主義が結びついている。

 習主席の中国は、春秋時代(紀元前722年〜前481年)に生きた孔子を称えているが、「5000年の中華文明」は19世紀に生まれた共産主義と、まったく無縁なものだ。

 そのかたわら、豊かな先進自由諸国ではグローバリズムによって愛国心が蝕まれて、ナショナリズムが衰弱するようになっている。

 共産主義の脅威はもはや暴力革命や、一党独裁によるものではなく、伝統社会と国家を破壊しつつあるグローバリズムとなって、私たちを襲っている。

 昨秋ワシントンを訪れた時に、アントニオ・グラムシ(1891年〜1937年)の著作集を求めて、久し振りに読んだ。読みなおすと、この異端で鬼才だった共産主義者による予言が当たっていることに、慄然とした。

 グラムシといえば、日本で1960年代から70年代にかけて、新左翼の青年たちによってひろく読まれたものだった。

 グラムシはイタリア共産党のイデオローグとしてグローバリストであり、「ヘゲモニー(指導)装置」と呼ぶ「国家の消滅」を目標としたが、階級闘争によって歴史の必然として革命が成就して、共産社会が実現するというマルキシズムの理論を否定して、第2次大戦前に、粗暴で権威主義だとみたロシア(ソ連、中国、北朝鮮など)モデルの社会主義体制が、瓦解することを予見していた。

 グラムシは先進国において科学技術が進み、豊かさが増した結果、上部構造に従属してきた社会集団が分解して、ヘゲモニーが理論も、革命への自覚も欠き、まったく組織されることがない一般の人々に移ることによって、国家が消滅してゆくことを、見透した。

 そして伝統が培った生活慣習を、「歴史的堆積物」と呼んで、滓(おり)とみなした。人々が在来文化の鎖に繋がれてきたが、古い鎖が溶解してゆくと説いた。

 グラムシは個人に何よりも高い価値が与えられることによって、慣習によって束縛されてきた従属社会集団が、解体することを予見した。

 私たちの身の回りでも、社会を統べてきた人と人のあいだの絆や、日常用いられてきた言葉に託されてきた意味や、伝統的な儀礼などの慣習が、人々を束ねてきた機能を急速に失うようになっている。

 年を追うごとに、新年が新年らしくなくなっている。一つの例にしかすぎない。日本が日本らしくなくなっているのだ。

 人も企業も、全世界に通用する金(かね)を崇めるようになっている。金(かね)はグローバリズムそのものだ。

 人々はつい昨日まで、先人から受け継いできた社会の伝統文化や、徳目を尊んできたが、精神的に無国籍な若者や、LGBTなど、個人が聖なる存在となったために、私たちのすぐ目の前に無政府状態がある。


  「制裁継続」を決めたトランプの腹の内
    Date : 2019/04/10 (Wed)
 2月末、8ヶ月ぶりにハノイで開かれた、鳴り物入りの米朝首脳会談が終わった。

 前日、私は都内の帝国ホテルで経営者団体に招かれて、講演を行った。

 私は「もし予想が外れたとしたら、もう一度お招き下さって、なぜ予想が外れたのか、詳しくお話したいと思います。北朝鮮が核兵器を手放すことはありえない。明日から始まる米朝サミットは、成果がなく終わるでしよう」と、述べた。

 米朝首脳会談の寸前まで、テレビにさまざまな専門家が登場して、アメリカのカードはこうだ、北朝鮮のカードは何だといって、米朝間で取り引きが行われることを、まことしやかに論じていた。こういった番組はニュース番組ではなく、物見高い視聴者を満足させるエンタテインメントなのだから、おもしろおかしくなるのは仕方がない。

 2日にわたった米朝首脳会談が終わった直後に、先の経営者団体の会長が電話で「よく適中しましたね」といって、誉めてくれた。
 
 私は金正恩委員長がトランプ大統領と再会して握手する時には、掌(てのひら)を垂直にださずに、水平に差し出すことになるはずだ、といった。一刻も早く制裁を解除して、お金が欲しいと急(せ)いたあまり、トランプ大統領が呑めない要求を行うことになるだろうと考えた。

 米朝首脳会談が物別れだったのは、上首尾だった。トランプ大統領の技が、1本決まった。

 トランプ大統領は会談後、金委員長を「よい友人だ」と誉めそやしたが、金委員長に何1つ土産を渡すことがなかった。今後、アメリカは北朝鮮に対する経済制裁を、いささかも緩めることがないから、金委員長の苦難が深まることになる。

 金委員長はハノイでしくじった。これには、親北・反日の文在寅韓国大統領が南北融和を焦って、金委員長にアメリカが北朝鮮に譲ることになるという、甘い期待をいだかせた責任が大きい。文大統領にとって大きな挫折だ。

 それにしても、トランプ大統領はニューヨークのマンハッタンで不動産業で財をなした父の子として、少年時代からマフィアや、建築業界の労働組合の幹部たちとつきあっていたから、相手を微笑を浮べて、誉めながら脅すのに長(た)けている。アメリカの建設業界の労働幹部は、マフィアによく似ていることで知られる。

 私はシンガポールにおいて第1回米朝首脳会談が行われた前から、北朝鮮が核兵器を捨てることはありえないと、説いてきた。核兵器なしには北朝鮮は経済が破綻した、みじめな小国にしかすぎない。アメリカの大統領と会談できるのも、核兵器の効用である。

 仮に北朝鮮が「非核化」を受け入れたとしても、核弾頭の所在や、核施設を「自己申告」することになっているから、隠すことができる。北朝鮮が無条件降伏をしないかぎり、北朝鮮全土を隈なく捜すことはできない。

 北朝鮮はアメリカと話し合っているかぎり、核実験や、ミサイルの試射を行うことができない。これはトランプ大統領の大きな功績だ。

 それにしても、金正恩委員長は、トランプ大統領が“ロシア疑惑”によって追い詰められ、来年の大統領選挙へ向けて功名をたてることを焦っているという、アメリカのマスコミの報道によって騙されたのではないか。

 アメリカの主要なマスコミはこの前の大統領選挙で、ヒラリー候補を支持して惨敗したために、日本のマスコミが「反安倍」であるように、反トランプ報道に血道をあげている。

 “ロシア疑惑”がトランプ政権の致命傷となることはありえないし、トランプ大統領の支持率はかえってあがっている。

 北朝鮮の金体制が崩壊しないかぎり、北朝鮮の脅威は去らない。日本は、中国の脅威にも、備えなければならない。
日本として米朝の話合いが続くあいだ、防衛力の強化を急ぐべきである。


  中国、北朝鮮、“日本国憲法”の脅威に直面する日本
    Date : 2019/04/03 (Wed)
 与党が衆参両院で憲法改正を発議できる議席の3分の2を占めているのにもかかわらず、憲法改正へ向けた歩みが滞っている。

 朝日、毎日、読売新聞、共同通信社などによる世論調査をみると、「改憲を急ぐべきでない」という回答が、改憲に取り組むべきだという意見を、上回っている。

 このままゆくと、安倍政権が続くあいだに、戦後72年にもわたって、日本の国家形態、統治組織、統治作用を規定してきた“占領憲法”を、改正することができるか、不安に駆られる。

 アメリカは日本占領下で、日本がアメリカの軍事保護なしには亡国となる「日本国憲法」を、強要した。とうてい独立国の憲法といえないものだ。日本が二度と独立国となることを、否定していた。

 もうすぐ、平成の30年あまりが終わるが、このあいだに日本を取り巻く国際環境が、いっそう厳しいものとなって、日本が独立することを強いられている。

 日本が置かれた状況が、アメリカによった占領下の時代と一変したというのに、いまだにアメリカの占領下にあることを、前提としている憲法を奉じている。

 米朝首脳会談が8ヶ月ぶりにハノイにおいて鳴り物入りで行われたが、トランプ大統領は金正恩委員長が経済制裁の緩和を求めたのに対して、金委員長を「私の友人だ」とおだてながら、何一つ与えることなく物別れに終わった。

 上々の首尾だった。私は以前から北朝鮮が核兵器を手放すことはありえないと論じてきたが、アメリカは経済制裁を加え続けるから、手ぶらでピョンヤンに戻った金委員長の苦境は、いっそう厳しいものになる。

 北朝鮮は米朝間で話し合いが続いているあいだは、核実験も、ミサイルの試射も慎むはずだ。これは、トランプ大統領の大きな功績である。

 といって、北朝鮮が核兵器を捨てることは、考えられない。

 習近平国家主席の中国は、アメリカによる経済の締めつけによって、蹌踉(よろ)よろめいている。アメリカの顔色を窺(うかが)って、しばらくは“よい子”を演じることになる。だが、アジア太平洋の覇権を握ろうという、野望を捨てることはない。

 北朝鮮の脅威と中国の脅威は、しばらく中休みとなるが、去ることはない。日本としては、「鬼の居ぬ間に洗濯」ならぬ、このあいだに防衛力の強化を急ぎ、憲法改正に取り組まなければならない。

 アメリカは、来年11月の大統領選挙へ向けて、動きはじめた。

 私はアメリカで、新聞、テレビの主要なマスコミが“反トランプ熱”を煽り続けているが、それにもかかわらず、トランプ大統領の支持率が上がっており、このままゆけば、トランプ大統領が再選されることになると思う。

 民主党は“金権候補”だったヒラリー夫人を担いで敗れた反動として、名乗りをあげている候補はそろって、経済格差の是正、社会福祉の充実、国防費の大幅な削減など訴えており、民主党が劇的に左傾している。

 もし、民主党が政権を奪還すれば、日本を守る意志が弱まることになりかねない。

 日本は、3つの安全保障の深刻な脅威に、直面している。中国、北朝鮮、日本国憲法だ。

 日本は世界のなかで、憲法が自国の安全を脅かしている唯一つの国なのだ。


  日本はこれから世界に大きく貢献しよう
    Date : 2019/03/29 (Fri)
 2月10日にフィギュアスケート四大陸選手権が、カリフォルニア州アナハイムで開催されて、宇野昌磨君が初優勝を果たした。21歳の快挙だった。

 テレビで観戦したが、表彰台にあがった日の丸が美しかった。日の丸が外地で翻るのを見ると、目に沁みる。

 能楽堂のミュージカル

 昨年の暮れだったが、都内青山骨董通りの能楽堂で、ビートルズのジョン・レノンと、オノヨーコを主人公としたミュージカルが上演された。ヨーコが私の母方の従兄姉で、ジョンとも親しかったので、プログラムに解説を寄せた。

 「ヨーコとジョンは近代文明社会の人々が虚ろな欲望や、学位、偽りの地位によってがんじがらめに縛られているのに対して、拘束を捨てて、人間らしく生きることを求める真の革命の旗手であり、ロマンチックな破壊者だ。

 ジョンはヨーコと2人で書いた『イマジン』のなかで、『宗教がなくなれば、世界が平和になる』と歌って、キリスト教を否定したが、『私が来たのは人が生命(いのち)をえ、与えられた生命いっぱいに生きなさい』という、イエスの新約聖書の力強い言葉が響いてくる。

 2人は、今日、多くの人が人造人となっているなかで、自然人だった。近代が老いてゆくなかで、抗争や戦争を招く理性の時代が疲れ果てて、独善的な宗教や拝金社会が斥けられて、人と自然を心で感じる信仰の時代を引き寄せてくれた」

 日本に誇りを持とう

 やはり昨年になるが、私は多くの学者が集まった「国家ビジョン研究会」の会長をつとめることを懇請されて、引き受けた。分野ごとに部会が設けられているが、座長の1人のN氏から新著の原稿に目を通すことを求められた。

 そのなかで、日本のいくつかの制度について、国際的な基準から逸脱した「ガラパゴス現象」だと批判しているのが、目にとまった。もっとも、日本独自の慣習や制度を取り上げて、「ガラパゴス化」とか「ガラパゴス現象」といって、自嘲する者が少なくない。

 とくに、カルロス・ゴーン前日産会長の拘留が長期にわたったのに対して、日本の司法制度が西洋人の眼に、後進的な「ガラパゴス現象」に映るから、恥しいという声がきかれた。

 もっとも、フランスの有力紙の記者が来京して、わが家で一夕持て成したが、ゴーン氏が社費でベルサイユ宮殿で結婚披露宴を行ったのをはじめ、悪事が次々と露見してからは、日本に対する批判が消えたと語った。 

 ガラパゴス諸島といえば、エクアドル西岸から西へ1000キロ離れた太平洋の離島群で、外界から隔絶されてきたために、多くの珍しい固有の動物が棲息していることで、知られる。

 明治政府が西洋の脅威から日本の独立を守る必要に迫られて、強行せざるをえなかった文明開化が行き過ぎたのか、多くの日本人がいまでも自信を欠いて、西洋を恐れることが習性となっている。もう文明開化を乗り越えて、よいのではないか。

 パリ会議の100周年

 2月12日は、日本全権団が第1次世界大戦の戦後処理を行ったベルサイユ会議としても知られるパリ会議において、国際連盟を創設するのに当たって、連盟規約に「人種平等原則」を盛り込むように提案したところ、11対5で可決されようとした寸前に、議長をつとめていたアメリカのウィルソン大統領が「このような重要な案件は、全会一致でなければ採択できない」といって票決を斥けてから、ちょうど100周年に当たった。アメリカは国内で黒人の人権を、蹂躙していた。

 この日、私が代表となって、国会議事堂前の尾崎記念会館において、日本が国際連盟規約に「人種平等原則」をかえることを求めた百周年を、記念する集会を催した。国会議員の多くの有志も駆けつけてくれた。

 ところがどの新聞も、テレビも、この世界史的な百周年に触れることが、まったくなかった。日本が先の大戦を大きな犠牲を払って戦った結果、まずアジアの諸民族が独立し、その高波がアフリカ大陸も洗って、世界の諸民族が解放された。

 日本は世界の光となった。ロシア革命や、フランス革命が行われてきたが、日本が今日の人種平等の世界を実現したことこそ、人類史における何よりも大きな革命ではないか。

 日本という太陽が昇って、世界を隅々まで照らした。日本の力によって人類のありかたが、根底から改まったのだ。

 「八紘一宇」こそ人類の理想

 日本は初代の神武天皇が橿原(かしはら)において即位された時に、「八紘(あめのした)(世界)をおおいて宇(いえ)(1つの家)にせむ」という「八紘一宇」の勅(みことのり)を発せられたが、歴史を通じて人種によって差別したことがなかった。

 日本がアメリカの不当な圧迫に耐えられず、真珠湾を攻撃した翌年1月に、東條英機首相が国会演説を行って、戦争目的として「人種差別の撤廃と、すべての民族の解放」を掲げたことを、私たちは忘れてはなるまい。

 日本は東アジアにあって、長く外界から隔絶された列島において、きわめて独特な文化を培った。「ガラパゴス現象」といって自国を嘲る人々は、日本の国柄を時代遅れのものとして、蔑んでいるにちがいない。

 「ガラパゴス現象」と日本

 私は幼少の頃から、外交官だった父から、100年前に日本全権団が晴れの国際舞台で、人種平等を主張したことに、誇りをいだくように教えられて、育った。

 6年前に、私はセルビア共和国のアダモヴィッチ・ボヤナ大使によって、大使館に昼食に招かれたことがあった。

 私は挨拶を終えると、すぐに第1次大戦後のパリ講和会議において、日本全権団が戦後世界を管理する国際機構となる国際連盟憲章に、「人種平等条項」をうたうように提案したのに対して、セルビアが賛成票を投じてくれたことに、御礼を述べた。

 すると、女性の大使が驚いて、「着任してから、このことについて御礼をいわれたのは、はじめてです」といって、喜んでくれた。

 幕末にアメリカをはじめとした、西洋諸国の艦隊が来寇するまでの日本は、まさに「ガラパゴス化」という比喩が、当たった。

 2月はじめに、宗教界の指導者が集まった新年会が、都内の明治記念館で催された。

 いつものように、仏教諸派、教派神道の領袖から、カトリック教会の司教までが和気藹藹と、テーブルを囲んでいた。

 神社本庁の田中恆清総長が開会の挨拶をされた後に、乾杯の発声を行うように依頼された。

 私は幕末から明治にかけて、日本の浮世絵を中心としたジャポニズムが、西洋の絵画、庭園、建築、服飾などに深奥な影響を及ぼしたが、視覚的なものにとどまったのが、いまでは日本の万物に霊(アニメ)が宿っているアニメや、自然と1つになった和食、エコロジーから、和の心まで、かつてのジャポニズムをはるかに大きく超える精神的な日本の高波が世界を洗っており、和の信仰をひろめることによって、抗争に明け暮れる人類を救う使命が、各位の肩にかかっていると述べて、杯をあげた。

 日本の文化の出番だ

 抗争が絶え間ない理性の時代が疲れ果て、近代が老いてしまったなかで、日本の心の文化の出番が迫っている。

 11月にローマ法王が、長崎、広島を訪れるが、このところ法王が仇敵であってきたユダヤ教のシナゴーグ(礼拝堂)の祭壇に跪いたり、ロシア正教の総司教と和解したり、かつては考えられなかったことが起るようになっている。

 西洋ではより寛容な社会が到来して、日本の和の心の根といってよいエコロジーが、キリスト教に取って代わりつつある。

 私たちは世界に日本の時代が訪れることを、目前にしている。


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